人でも動物でも発生する左右の目の色が違うオッドアイ、今回は神秘的な猫のオッドアイについて紹介したいと思います。
▼白猫系オッドアイ
▼柄のある猫のオッドアイ
茶白猫のオッドアイ
サバトラ猫のオッドアイ
キジシロ猫のオッドアイ
オッドアイは左右の虹彩色が異なる事をいい、通常虹彩異色症、バイアイ、異色症、日本では金目銀目(日本の猫のオッドアイは青色と黄色の猫が多い)と呼ばれる事もあります。また、左右の目の色だけが異なるだけでなく目の中の色が2色ある場合もオッドアイと呼ばれる事があります。
瞳の中の色が違う猫。
オッドアイは人よりも猫や犬の方が発症する確率が高く、オッドアイになる理由は先天的と後天的に分けられます。
▼先天的にになる場合。
オッドアイになる猫の多くは白猫、白猫のオッドアイは特に遺伝子の関係でオッドアイになる確率が他の猫より多いです。
その理由は白猫が持つメラノサイトという色素細胞。
白猫の体毛が白いのはこのメラノサイトという細胞が色素を欠乏させていると言われており、白猫に多い青い目もこのメラノサイトによって色が欠乏し青くなっています。
さらに両目の色素を欠乏させる際に違いが生まれ左右色の違うオッドアイになります。
その他にも白猫に限らず、母猫の胎内にいる際に色素に異常が起こりオッドアイになる可能性もあります。
▼後天的になる場合。
後天的にオッドアイになる理由は様々。
一つ目は事故や喧嘩などの怪我による虹彩の損傷です。片目だけ傷つけてしまった際にオッドアイになる場合があります。
二つ目はメラニン色素。猫の目は実は変化する場合があります。例えば子猫の時に青くても成長すると黄色に変化したりするキトゥンブルーがあげられます。
キトゥンブルーのようにメラニン色素の変化が片目だけにしか現れない場合など後天的にオッドアイになる猫もいます。
三つ目は緑内障などの目をはじめとする病気や老化。猫が目の病気、目に変化が出てしまう病気にかかってしまうと虹彩を傷つけてしまい後天的にオッドアイになる場合があります。
▼白猫オッドアイのユキさん
▼子猫のころのユキさん。
大人になってからの方がハッキリとオッドアイと分かりますが、子猫の時点ですでに左右の目の色が違う事が分かります。先天的に虹彩異常があり、さらに成長する過程でより左右の変化がハッキリと変化したようです。それにしてもなんとも美猫さんです(*´∀`)
参照元:白猫ユキとにゃんだふるな日々
お顔が神話に出てくるキメラに似ていると話題になった猫ヴィーナスさん。
顔の毛色が左右でまったく違うので日本で言うとあしゅら男爵と読んだ方がしっくりくるかもしれません。さらに左右の目が黄色と青でハッキリとオッドアイだと分かります。
キメラ猫は日本でもたまに見かける猫の毛色、しかしさらにオッドアイを持つヴィーナス。かなり神秘的な猫さんです。
オッドアイだけでも神秘的なのにキメラ柄がさらに神秘的。だけどくつろいでいる姿、毛づくろいしている姿はやっぱり他の猫と変わらなずとっても愛嬌があります。
先天的にオッドアイになった猫や白猫の青目の猫は耳に障害が出てしまう事があります。
この両者で耳に軽度、重度を含む耳の障害が発生する確率は60%~70%とも言われており、健康面では配慮しなくてはいけません。
症状として最も多いのが難聴です。他の猫達と比べ耳が遠くなる場合が多いので一緒に暮らす際には聴覚だけでなく視覚にも訴えかけるようなジェスチャーが必要かもしれません。
また、遺伝子に何らかの異常がある場合もあるので通常の猫に比べ体が弱い場合があります。
猫のオッドアイの発生確率は正確なデータはまだ出ていませんが、白猫で青目である場合に限って言うと約25%も発生確率があります。やはり、上記した先天的にオッドアイになる理由として挙げたメラノサイトを持っている白猫が他の毛色の猫よりも群を抜いて発生確率が高いようです。
オッドアイ猫は日本でも縁起がいい金目銀目と呼ばれ、海外でも高い人気を誇る猫なので同じ種類の猫でも希少価値から高くなりそうではありますが、多少の値段の差が出るもののそこまで値段が変わる事はないそうです。
やはり、希少性で言うとオスの三毛猫やサビ猫など、天文学的確率で生まれてくる猫達のほうが圧倒的に高くなるようです。
今回はオッドアイ猫について紹介させて頂きました。画像や動画を見るとやはり神秘的な表情に思わずウットリさせられてしまいます。
日本では福をもたらす金目銀目と呼ばれるオッドアイ、もしも出会えることが出来たらいいことがあるかもしれません(*´∀`)
しかし一緒に暮らす事になった場合は健康面などでは十分気をつけてあげて下さいm(_ _)m